このたび、一部報道機関より当ホテル名が無断で使用された偽造の契約書および偽造された印鑑が使用され、第三者が金銭を騙し取られるという事件が発生したとの報道がございました。
この件に関しまして、当ホテルが何らかの関与があった等の事実は全くございませんので当社が把握しております事実関係についてご説明させていただきます。
■ 経緯と時系列
・2024年8月頃
某金融機関より、「当ホテルの名前と印鑑が押された契約の写しを顧客が持参し、融資を申し込まれているが、実際に契約がなされているのか」との問い合わせがございました。当社は当該金融機関より、当社名が記載されている契約書の写しを送付してもらい確認したところ、当社がそのような契約をした事実はなく、また押印されている印鑑も当社の印鑑ではなく偽造されたものである事が判明いたしました。
このため当社は当該金融機関に対しその旨連絡し、当該金融機関は融資を実行しなかったとの報告を受けましたので、後の処理は当該金融機関に委ねることとし、静観することとしました。
・2024年10月末
当ホテルが別件でブライダル業務を委託していた会社より、トレンドラボの仲介による当社が発注者とされている契約書を示され、これを信用し金銭を契約書記載の業者に支払ったが、そのような契約はあるのかについて確認を受けました。しかし当社としてはそのような契約をした事実は無く、また押印されている印鑑も偽造されているものであったことから、当社はトレンドラボによる印鑑偽造と虚偽契約を利用したトラブルが発生している事実を把握しました。
当社はこれを受け関係各所と連携し、ただちに社内調査と対応を開始しました。
・2024年11月中旬
10月末の案件とは別に、当社が発注したブライダルサロン工事に関し、トレンドラボの下請けとしていた建設会社から、やはりトレンドラボ仲介による、当社が発注者とされるクラブ事業についての契約書を示されました。これも当社としては、そのような契約をした事実は無く、印鑑も偽造されたものであったことから、トレンドラボによる印鑑偽造と偽造契約書を利用したトラブルが、別にもう1件発生している事実を把握しました。
・2024年11月
トレンドラボら対象者らが清算手続き、破産手続きに入りました。
被害者は弁護士・警察等へ相談、当社も警察の捜査に協力、現在警察による捜査が進行中です。
・2025年6月2日報道(河北新報社)
トレンドラボが当ホテルの名義を使って結んだ架空契約が4件存在し、そのうち2件では偽造契約により支払われた金銭が返金されていないことが報道により明らかになりました。
以上が経過の概略となりますが当ホテルは、偽造の契約書に名称を無断で使用、かつ印鑑も偽造された立場にあり、このような契約に一切関与しておりません。当社としてはこのような行為が行われたことについて強いを憤りの念を持つとともに、事案が早期に解決するよう、今後も関係当局の捜査に全面的に協力してまいります。
本件によりお客様をはじめ関係各位に多大なるご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。