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仙台国際ホテルの味の礎を築いてきた菅井敏彦総料理長が、令和7年度の厚生労働省表彰「卓越した技能者」通称「現代の名工」に選出されました!

厚生労働省表彰「卓越した技能者」(現代の名工)とは

「現代の名工」とは、特にすぐれた技術を持ち、その分野の第一人者として認められた職人、及び技術者を称える制度です。長い年月をかけて腕を磨き、高い技術力とまじめな仕事ぶりで信頼を集めてきた人、さらに若い人の指導や業界の発展に力を尽くしている人を国が称え、表彰しています。
菅井総料理長は、「仙台国際ホテル自家製オリジナルキャビア」の作成が評価され、令和7年度「卓越した技能者(現代の名工)」として選出されました。

菅井敏彦総料理長受賞と仙台国際ホテルオリジナル自家製キャビアの軌跡

2023年から継続して取り組んでいる、仙台国際ホテル自家製オリジナルキャビア。
「チョウザメから魚卵を採取し、自社でキャビアを作る」という新たな試みが、現代の名工選出の要となったと菅井総料理長は語ります。

菅井総料理長は、「基礎の味」を丁寧に作り出す技術と、美味しいからこそ引き継がれてきた「クラシックな伝統の味」の継承を大切にしつつも、料理人として常に「美味しさ」を探求し続けています。

〈自家製オリジナルキャビアとの出会い〉
保存の為、約6~7%の塩でマリネされ、熱処理を施すのが一般的だったキャビア。
「プチっとした食感の塩辛い味」というキャビアへのイメージは、自家製キャビア作りによって根底から覆りました。
約3%の塩でマリネした「低塩分」の出来立てキャビアは、ねっとりとした食感で濃厚な旨味が後を引きます。「今まで食べたキャビアは何だったのか。これが本来のキャビアの味なのか。」自家製オリジナルキャビアとの出会いは、まさに”衝撃的”。料理人なら誰もが憧れる高級食材”キャビア”。これを自分で作れるとなったら、こんなに面白いことはない!と思ったそうです。

〈自家製オリジナルキャビアへの挑戦〉

2023年2月、菅井総料理長と仙台国際ホテルの「自家製オリジナルキャビア作り」への挑戦が幕を開け、仙台国際ホテルの厨房に、生きたチョウザメが運び込まれました。

日本でのチョウザメの養殖が始まったのは約15年ほど前。キャビアとなる魚卵を採取するのには、育成に約10年ほどの期間がかかるとのことでした。ちょうど卵が育った頃お話をいただいたキャビア作りだった為、「自家製オリジナルキャビア」をホテルで作るのは、日本でも初めての試み!

“「食」のホテルとして、お客様に本物を味わって頂き、夢を与えていきたい”。そんな想いでキャビア作りに取り掛かりました。

〈初めてのキャビア作り〉
1匹約10kg~12kgほどのずっしりと重いチョウザメから採取できる卵は、約2㎏ほど。
採取した卵は臭みが出ないように洗い、つぶさないように、そして一粒も残らないように丁寧に扱います。
マリネに使用する塩にもこだわり、粒子の細かいヒマラヤ岩塩クリスタルソルトを使用!
塩の粒子が荒いと口の中でざらつくため、キャビアの邪魔にならないものを選びました。

最初に試した塩分濃度は3%。
メディアの皆様もお迎えし、作りたてのフレッシュな「出来立てキャビア」をご試食いただました。
菅井総料理長が感動した”ねっとりとした食感と旨味”を皆様にもお楽しみいただきました。
また、作成した自家製オリジナルキャビアは、晩餐会で皆様にご賞味いただきました。
菅井総料理長が大切にする「基礎の味」のベースとなる”お出汁”をご堪能いただける「自家製コンソメスープ」や、パイを開く過程も楽しい「仙台牛の炭塩パイ包み焼き」などと共にお披露目。
市販の物とは一線を画する自家製オリジナルキャビアのご提供は、臭みを感じずにお楽しみただける、専用の「貝殻のスプーン」をご用意するほどのこだわり!

〈キャビア作りは試行錯誤〉
初めての食体験を皆様に楽しんでいただきたいと始めた挑戦は、2年、3年と続けて続行!
熟成が進むと塩味が染みすぎることが分かり、塩分濃度は2.5%に改良しました。

塩のマリネだけでは物足りないと、紹興酒や醤油漬けなど様々なバリエーションをご用意。
お客様ご自身でベストな組み合わせを楽しんでいただくための、「お遊びキャビア」ブースを設置した「自家製オリジナルキャビアを愛でる会」も開催しました。
「お遊びキャビア」にご用意した調味料は多種多彩!お醤油にもろみ味噌、中国料理翠林の”自家製XOジャン”や豆板醤など…。お客様と共にキャビアの可能性を広げる、素敵な会となりました。
キャビアは日本酒やシャンパンなども合わせながらお楽しみいただきましたが、やはり鉄板で「美味しい」の声が多かったのは、キャビアを海苔で巻いた「軍艦巻き」。日本古来の楽しみ方が一番美味しいと、皆さんと一緒に盛り上がりました。

〈沢山の方に楽しんでいただくために〉

晩餐会だけではなく、沢山の人にこの味を堪能してほしい!
そう考え今度は、レストランのメニューにも「お遊びキャビア」をご用意。
大々的にご用意した「お遊びキャビアコーナー」を、お手元で楽しんでいただけるような「お一人様用セット」を作りました。

ひとくちサイズのシャリ玉に、お客様自身が海苔を巻き、自家製オリジナルキャビアを乗せ、お好きな調味料で味をつけていただく――。
まさにキャビアで「遊ぶ」、贅沢な食体験!
これは反響を呼び、様々なメディアやインフルエンサーの皆様にご紹介いただきました。

その他にも、キャビアをブリニでお楽しみいただく、王道でクラシカルな「キャビアクーラー」や、意外な中国料理の前菜とのコラボレーションもご用意!ロジェドールでは、数日限定の”キャビア尽くしスペシャルコース”「美味の饗宴コース」の提供も行いました。

菅井総料理長がこだわる「基礎」と遊び心。

菅井総料理長がこだわるのは、「基礎」。
仙台国際ホテルや講師を行っている学校でも、全てのお料理の美味しさは、基礎をどれだけ丁寧にしっかりと行うかにかかっている、と繰り返し指導してきたそうです。
今回評価されたのは自家製オリジナルキャビアでしたが、それを支えるのは、「美味しい食材を美味しく提供する」ためのベースとなるスープ、”フォン”。
鶏出汁やブイヨン、コンソメなど、じっくりと雑味が出ないように出汁をとる。
時間をかけてとった出汁を使って、旨味の溢れるソースを作る。手間をかける分大変ではあるが、そこを怠ってしまうと、心から美味しいと思える料理にはならない―――。

仙台国際ホテルでは、その教え大切にして、あらゆる料理を作っています。
お肉やお魚のソースなどはもちろんですが、晩餐会やレストランロジェドールでお楽しみいただけるコンソメスープはその真骨頂!飲んだ後で思わずホッと息が漏れるような、心に染み渡る美味しさです。

また、美味しさをじっくりと引き出す料理法は、様々な料理の美味しさを支えています。
その代名詞ともいえるのは、時折コース料理にも登場する「カブのブランマンジェ」。
飲み込んだ後も幸せな余韻が口に残るような、濃厚なカブの旨味と甘味!じっくりと時間をかけて作るからこそ引き出すことができる特別な美味しさです。

そしてその実直さにスパイスを利かせる遊び心も、菅井総料理長ならでは!
晩餐会では、天井から仙台牛のもも肉を丸ごと吊るして登場させたことも。
これからあのお肉が食べれるんだ!と、お客さんの心が踊るようなことをやりたい、そういうのが好きなんだと楽しそう笑いました。

これからも続く菅井総料理長の探求

料理業界に携わること約40年。
菅井総料理長は、自宅でも、他のレストランに行った時でも、常に「美味しい味」とは何か?を探し続けているそうです。
日本の料理界の第一人者として「伝統の味」を引き継いでいくとともに、お客様の「ああ、美味しかった…!」の一言を引き出せるような料理を、これからも探求したい。料理に「完成」はないですから!と語るその姿はまさに、「職人」!これから生み出される料理にも期待が高まります。

「現代の名工」選出を支えてくださった皆様に感謝を込めて

これからも菅井総料理長と共に「食」のホテルとして沢山のお料理を作っていく仙台国際ホテル。
今回、令和7年度の厚生労働省表彰「卓越した技能者(現代の名工)」選出を記念して、ロジェドールにて特別ディナーコース「現代の名工 菅井敏彦×自家製オリジナルキャビアコース」をご用意しました。
基礎を大切にして作るカブのブランマンジェに、コンソメスープ、そして11月に仕込む、出来立ての自家製オリジナルキャビア!菅井総料理長がこだわる「美味しい」を詰め込んだコース料理を、是非ご堪能ください。

「現代の名工 菅井敏彦×自家製オリジナルキャビアコース」
【販売期間】2025年12月1日㈪~12月14日㈰※2日前17:00までの完全ご予約制です。
【ご提供時間】ランチ 11:30~15:30(14:30L.O.) ディナー 17:00~21:00(19:30L.O.)
【提供店舗】5階 レストランロジェドール(お問い合わせ:022-268-1101※店舗直通)
【料金】お一人様 25,000円(税、サービス料込み)
【メニュー】
・塩分2.5%自家製オリジナルキャビア・海の幸のメリメロ
シャリ玉・七ヶ浜産海苔・山葵 ・醤油・自家製バジルオイル・                            エキストラヴァージンオリーブオイル
・田代農園美味カブのブラマンジェと酢橘マリネ 塩分2.5%自家製オリジナルキャビア添え
・仙台国際ホテル伝統 薫り高き”ビーフコンソメスープ”を~ワイングラスに注いで~
・旬魚のポワレ ブイヤベースソース 自家製カレーオイルを垂らして
・仙台黒毛和牛フィレ肉の備長炭焼き
グレービーソースとヴィオレットマスタードを別添えで 宮城の恵み野菜と熱々ポテトのグラタンを付け合わせに
・シェフパティシエのスペシャリティ
・コーヒー又は仙台国際ホテルオリジナルブレンドティー「杜の馨」
・ホテルメイドパンと発酵バター

※写真はイメージです。
※天候や仕入れにより内容を変更させて頂く場合がございます。

他のお料理でも、菅井総料理長こだわりの味をご堪能いただけます

〈1階 カフェラウンジ コーヒーハウス
仙台国際ホテル1階(ロビー階)のカフェラウンジ「コーヒーハウス」では、ランチタイム限定で「仙台国際ホテル伝統のカレー」をお楽しみいただけます。こちらは、創業当時に菅井総料理長を始めとする調理人がスパイスなどの配合を試行錯誤し、作り上げた伝統の味!一度コロナ禍でお休みをいただいたものの、有難いことに待望の声をいただき復活しました。
華やかに香り立つスパイスに、しっかりと煮込んだからこそ引き出せる、後引くまろやかさ…。
心地よい辛みはコクたっぷりのお味をすっきりと引き締めます。
伝統のカレールーはそのままに、王道のビーフカレーと、心躍るエビフライカレーの2種類をご用意しました。トッピング付きのご飯にソースポットで伝統カレールーをかける、クラシックスタイル!
サラダやコーヒーもお楽しみいただけるカレーセットもございます。ゆったりと過ごすランチタイムに是非ご賞味ください。

【営業時間】
朝食 7:00~10:00(9:30ラストオーダー)
喫茶 11:00~19:00(18:30ラストオーダー)※カレーは11:30から(L.O.14:30)
ピアノ生演奏 毎週金曜日に行っております。(16:00/17:00/18:00 各30分間)
【定休日】なし

〈5階 レストラン ロジェドール〉
仙台国際ホテルのフレンチ料理は全て菅井総料理長が考案・監修しております。
宴会料理はもちろん、5階 レストランロジェドールのお料理は、すべてしっかりとお出汁を取ってから、ひとつずつ丁寧にお作りしております。
お気軽にお楽しみいただけるランチハーフコースから、お祝いに最適なアニバーサリーコース、贅を尽くした食材をふんだんに使用したディナーコースなど、幅広くご用意しております。
季節の美味しい食材を厳選して使用し、素材の美味しさをじっくりと引き出すこだわりのお料理!
親しい方とのご褒美ランチや記念日、大切な方とのくつろぎのひとときに是非ご利用ください。

【営業時間】ランチ 11:30~15:30(14:30L.O.)ディナー 17:00~21:00(19:30L.O.)
【定休日】毎週月曜日・木曜日定休(祝日を含む)
※11月24日(月)は営業いたします。
※12月20日(土)~12月25日(木)はクリスマスメニューのみのご提供となります。
※12月23日(火)~12月25日(木)のディナータイムは完全ご予約制です。2日前14:30までにご予約ください。また、期間中のディナータイムは、未就学のお子様を連れてのご入店はご遠慮ください。



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