2009/11/18
客室、レストランに常備しております総支配人執筆「総支配人がご案内する 杜の都の食べ歩き 改訂版」より【デリカショップ】をピックアップ。
仙台のホテイチ決定版、2008年10月悲願のオープンとなった。
総料理長の中村善二は2008年11月卓越技能賞、所謂「現代の名工」を受賞、その誇りを賭け、全社を挙げてホテルメイドに取り組んでいる。
パテ・ド・カンパーニュ、ビーフシチュー、シーフードグラタン、キッシュ、クスクスのサラダ、・・・どれも堂々としたホテルの洋食に相応しい品々だ。中国料理では定番の海老チリに始まり、フワッとした食感の特製肉団子、金砂を使った各種エスニックパウダー掛け、酢豚も美味い。和食ではスズキとキノコの松前蒸し、筑前煮、アナゴ寿司、 烏賊飯等・・・。どれもセラン、翠林、貴仙、ステーカリー・サーティ特製 レストラン手作りの逸品である。
客室に持ち帰る向きにはレンジで温めてもらえる。
「はらこ飯」「ホッキ飯」「アナゴちらし」「あさりご飯」等、季節毎のご当地弁当も旅愁を誘う。帰りの機内弁当、車内弁当にうってつけである。
パンは全て手作り。朝3時、当ホテルのブーランシェは生地をこね始める。白神山地天然酵母による発酵、通常より手間隙はかかるが、小麦粉、砂糖、塩以外、添加剤は一切使わない。自然で、美味しく、香り豊かな焼きあがり...頑なまでのホテルメイドがここにある。
たとえばシャンピニオン、このキノコ型のパンを手にとる「上質な粉を纏い、焼きたてがほんのり香る」ヘタの部分を外し口に含むと"カリカリッ"とした食感。続いて中心部に親指を入れる。"モチモチッ"とした触感が伝わる。"パリパリッ"と剥がす。口には運べば"サクサクッ"とした食感。噛み締めるほどに「あ~しみじみ美味しい!」
そして真打はデザートの数々
流行のフルーツや生クリームなんぞで飾り立て、見た目を繕うことを、あえて"愚"と云おう。あくまでシンプルに中身で勝負。素材を吟味し、手間隙惜しまず、当たり前のことを当たり前に行う。実はこれが一番難しい。
ベースのスポンジ作りは玉子とグラニュー糖の泡立てに始まり、小麦粉、バターの順に丁寧に合わせていく、この微妙な塩梅が命。巷で流行の気泡剤を使用した匠を必要としない工程省きなどに縁は無い。"しっとりと、きめ細やかな食感"は一工程一工程、時間をかけた丁寧な仕事だけが天から授かるご褒美だ。
秘伝の杏仁豆腐は口中に入れたとたん、淡雪のごとく消え去る...どれもが手間隙の結晶、胸を張ってお勧めできる。
誇り高きシェフパティシェの大場は、総支配人の悩みなんぞ何のその、日々研鑽に勤しみ、売れる売れないお構いなし?次々と新作を繰り出してくる。
ミロワールショコラ、仙台いちごのプリン、蔵王チーズのムース...過去の名作数あれど安易に定番とすることなかれ。期間限定にございます...あしからず。
「イョ!東北人気質!」